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SHOE DOG:靴にすべてをかけた企業から何を学ぶべきか

この記事では、私が読んだお勧めの書籍についてご紹介したいと思います。

今回は世界的なスポーツブランドとして知られる「ナイキ」の共同創業者、フィル・ナイト氏が書いた自伝「SHOE DOG」です。

同書は、1年間を代表するビジネス書を選出し表彰する「ビジネス書大賞」において、2018年の大賞を受賞しました。

ナイキを世界的な企業に育てた経営者の挑戦の軌跡は、残りの人生や仕事について改めて考えるきっかけになると思います。

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本書の概要

まずは、本書「SHOE DOG」と著者である「フィル・ナイト」氏について、簡単にご紹介しておきたいと思います。

著者:フィル・ナイト

フィル・ナイト氏は本書の主人公であり、ナイキの共同創業者です。

ナイト氏は、ナイキの前身であるブルーリボンスポーツ社を、オレゴン大学在籍時の陸上コーチであるバウワーマン氏と共に立ち上げました。

米国の経営者としては、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなどと比較すると日本での知名度は下りますが、世界的に有名な経営者の1人です。

フィル・ナイト氏は2016年にナイキの会長を退任し、現在は同社の名誉会長に就いています。

本書:SHOE DOG

本書はナイキの経営哲学や経営ノウハウについて書かれたものではなく、フィル・ナイト氏の伝記として書かれています。

眠れない。苦々しい映画だった『最高の人生の見つけ方』のことをどうしても考えてしまう。暗い中で横になり、何度も何度も私は自問した。お前は死ぬまでに何をやっておきたいか。

…(中略)…

ナイキの話をするのがいいかもしれない。他の人間がすでに語っているが、事実を伝えても魂がこもっていない、あるいは魂がこもっていても事実と違っていたりする。

出所:フィル・ナイト「SHOE DOG」

ナイキの創業から株式上場までの歴をが全548ページにまとめた大作ですが、時系列に沿って書かれているため読みやすいです。

いわゆる経営本として、ノウハウや教訓が書かれているような本ではないため、何を感じ取るかは読者に委ねられていると言えます。

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お勧めの3つのポイント

本書は548ページの大作であり、全ての感想を表現するには、いくら文字数があっても足りません。

そこで、特に印象に残ったお勧めのポイントを3点に絞ってご紹介したいと思います。

ナイキ誕生の歴史

まず、「ナイキ」という生まれた頃から当たり前に存在している偉大なブランドの生い立ちを知れるだけでも大変価値があります。

アディダスやプーマのような欧州系のスポーツブランドに対して、ナイキは後発のブランドであり、現在のようにスポーツブランドのトップだった訳ではありません。

自宅の地下室のオフィス、友人や知り合いを雇用した社員、大学や陸上の大会に足を運んでシューズの売り込み、資金繰りの行き詰まり…様々な困難を乗り越えて現在のナイキがあります。

フィル・ナイト氏もナイキも、最初から立派な経営者や企業だった訳ではないということは、読者にとってはとても勇気づけられます。

本書を読み終わった後は、ナイキというブランドにより一層の憧れと親近感を抱くことができるようになると思います。

ナイキと日本の深いつながり

ナイキはもちろん米国の企業であり、世界的なブランドではありますが、特に、日本と深い関わりがあります。

ナイキの前身であるブルーリボンスポーツ社は、オニツカタイガーの米国における販売権を得たことがビジネスの始まりです。

あのナイキが当初はオニツカタイガーのシューズを日本から輸入し、米国のスポーツ市場で販売していたのです。

そして、同社の急激な成長と不安定なバランスシートを理由に、銀行が融資を引き上げた際、ナイキを救ったのも日本の商社である日商岩井(現在の双日)でした。

その後、オニツカが別の販売先を探し始めたことを知り、フィル・ナイト氏らは独自のスポーツブランドの確立に向けて動き出します。

ナイキの創業を支えたメンバー

最後にナイキの成功ストーリーをより魅力的にしているのが、ナイキの創業を支えた主要メンバー達の活躍です。

彼らは自分たちのことをバッドフェイスと呼び、ベンチャー企業のように毎日お酒を飲みながら会社についてああだ、こうだと議論していたそうです。

私が特に印象に残っているのは、正社員第一号のジェフ・ジョンソン氏です。

彼はブルーリボンスポーツ社時代の販売拡大や、東海岸へのビジネス拡大、生産工場の立ち上げなど、ナイキにとって重要なあらゆる場面で活躍を見せます。

近況報告など、毎日大量の手紙を送ってくるジョンソンをフィル・ナイト氏は手紙魔と呼び、返事を書かず無視したりしていたそうですが、彼らは重要なパートナーであり続けます。

本書を読むとナイキがフィル・ナイト氏のカリスマ性だけではなく、様々なチームワークによって成長してきた企業だということがわかります。

フィル・ナイト氏は、ユーモアがあり人を惹きつけたんでしょう。文章に皮肉の効いたジョークが散りばめられており、ニヤッと笑えるシーンがたくさんあります。

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まとめ

現在の日本は、政府の働き方改革の推進などを背景に、ワークライフバランスがより重視されるようになっています。

タイトルの「シュードッグ」とは、靴の商売に長く関わり続け、靴以外のことは考えていないという人たちが、お互いのことをそう呼び合うそうです。

適度な働き方が推奨される時代にこ、靴に熱中し、靴にすべてをかけて働くフィル・ナイト達の物語が読者を魅了するのかもしれません。

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インデックス投資家のアタマノナカ

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