私の資産形成 資産形成の考え方

個人投資家が美術品に投資する理由とは?税制変更により節税メリットが拡大しているらしい

一般的に、個人投資家にとっての資産形成と言えば、現金や株式、債券などの金融資産がイメージされることが多いと思います。

一方で、投資を将来の資本のために現在の資本を投じることだと広く考えれば、その目的に適うものは何でも投資対象になります。

この記事では、ウイスキーやワインなどと同じく、実物資産としての投資対象である美術品について調べてみました。

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美術品への投資の概要

絵画や骨董品などの美術品は鑑賞目的で購入されるのが一般的ですが、購入の際に投資目的を兼ねる場合もあります。

美術品は基本的には1点ものなので、作品が評価されて欲しがる人が増えれば、需要と供給の関係により価格が上がります。

美術品への投資は、美術品オークションや店頭で購入する以外にも、専門家が投資の観点から購入すべき美術品を助言するアートファンドも存在するようです。

株式や債券などの上場資産の取引よりも、不動産のような非上場の実物資産の取引をイメージするとわかりやすいですね。

ちなみに、某巨大機関投資家の偉い方々が自由に投資できるとしたら何が一番儲かるかと話し合った際に、美術品でまとまったという話を聞いたことがあります。

全員が収益目的で売買している投資対象と比較して、美術品は価値が認められれば金に糸目をつけずに購入する層がいることが大きな可能性であると言えます。

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美術品への投資のメリット

美術品への投資においては、大きく分類して3つのメリットが存在しています。

キャピタルゲイン

まずは、美術品への投資からどのようにリターンを得るのかという点です。

美術品は、株式の配当のようなインカムゲインを生まないため、リターンの源泉は価値の値上がりによるキャピタルゲインです。

リターンを得るためには、安く買って高く売る必要があるという点で、金や原油などのコモディティと要領は同じですね。

芸術家として無名な頃に作品を購入し、その後、その芸術家の評価が向上すれば作品の価値も上がり、大きな売却益が得られます。

また、ZOZOの前澤前社長がバスキアの絵を123億円で購入したように、自分より高く買う次の買い手が現れる可能性もあります。

一方で、美術品を売却までに良好な状態で保つことができなかった場合や、芸術家のその後の評価によっては作品価値が失われる可能性もあります。

節税効果

美術品投資のもう1つのメリットは、節税効果です。

法人や個人事業主、不動産投資などが事業に必要なものとして美術品を購入した場合に、減価償却をすることができます。

これまで減価償却できる美術品の価格の上限は20万円と決められていましたが、平成27年1月1日の税制変更により100万円まで引き上げられました。

これにより節税目的での美術品の購入メリットが大きくなったと言われています。

絵画であれば減価償却期間は8年間です。取得する美術品の点数に上限が設けられていないため、極端な話、100万円の美術品を100点購入すれば、8年間で1億円の収入抑制効果があります。

ただし、減価償却の対象となるのは事業に必要な美術品であること、時の経過によりその価値の減少しないことが明らかな美術品は除くとされていることなどには注意が必要です。

実物の価値

最後に、実物資産としての美術品には展示して鑑賞できるというメリットがあります。

株式や債券などの金融資産はほとんど全てが電子化されているため、基本的には画面上の数字の変化を眺めているだけです。

一方で、美術品についてはオフィスなどに飾って職場環境の質を向上したり、企業や人物のステータスを表すことも可能です。

私のような個人投資家が背伸びして自宅に美術品を飾る必要はありませんが、企業や立場のある人によってはある程度の外面に配慮しなければならない場合もあります。

このようなメリットを享受しながら、投資することもできるというのは美術品らならではの特徴であると言えます。

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美術品への投資の注意点

美術品も投資と考えれば株式投資などと同じように損失を被る可能性もありますが、美術品への投資に特有の注意点もあります。

まずは、換金性の低さです。

株式や債券などの上場資産と異なり、美術品は売りたいと思った時にすぐに売却して現金化できる訳ではありません。

オークションで売却する場合でも買い手を見つけて相対で売却する場合でも、良い条件で売ろうとすれば時間が掛かるため、流動性リスクが存在します。

続いては、手数料の高さです。

美術品をオークションで売却しようとすると競売会社に15%程度の手数料を支払うのが一般的なようです。

その他にも、広く買い手を募る際には、広告掲載料などのコストを掛けることが必要になる場合もあります。

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100万円で何が買える?

最後に、なかなか接点がない美術品のイメージをつかむために、世界最古の国際競売会社であるのザザビーズのホームページ(https://www.sothebys.com)を見てみましょう。

出所:Sotheby's

▲ MARCUS AMM / $25,000

出所:Sotheby's

▲ FRED EVERSLEY / $225,000

出所:Sotheby's

▲ JUDITH GODWIN / $65,000

高いには高いですが、個人では決して買えない価格のものばかりではないということがわかります。

正直、どの作品も素敵だなと思ってしまう私には、美術品の将来性を見抜く力はあまり期待できないようです。

資産のある方にはご縁がある世界かもしれませんので、興味を持たれたら詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

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