投資ガイド

なぜ投資をするべきなのか?世界経済の成長を自分の資産形成につなげよう

「人生100年時代」と言われるようになった現代の日本において、将来に向けて資産形成を行うことの重要性が高まっています。

もちろん「資産形成 = 投資」ではありませんので、働いて稼いだ給料を将来のために大事に貯めておくことも当然あり得る選択肢です。

しかし、私が自分の大切な資産を投資にまわしているのも、投資が資産形成において圧倒的に有利なことを知っているからに他なりません。

バブル崩壊やその後の失われた20年を経験した日本においては、残念ながら、投資のメリットが十分に理解されておらず、損をする可能性が過度に意識されてしまっています。

この記事では、なぜ私たちは投資をするべきなのかという問題について、投資が利益をもたらす仕組みに立ち返って考えてみたいと思います。

株式市場は長期的に成長する

投資において「絶対に儲かる」「誰でも儲かる」という表現は必ずしも適切ではありません。

しかし、株式市場は中長期(3年〜5年)という視点で見れば投資家に大きな富をもたらしてきたことは事実です。

正しい投資方法を理解し、実践すれば高い確率で資産を増やすことができます。

出所:ジェレミー・シーゲル著「株式市場」

▲ グラフは米国において各金融資産に投資をした場合の実質的な価値の推移です。株式や債券に投資された1ドルが、時間と共に大きな資産に成長していることがわかります。

その後、世界金融危機などの数々の経済の悪化局面を経験してきましたが、それらを乗り越えて世界の株式市場は最高値を更新してきました。

興味深いのは、現金で保有していた資産(預金)の価値が当初の1ドルを下回っていることです。同じ1ドルを持ち続けていても物価の上昇によってその価値はは目減りしてきました。

最近は日本においても物価がじわじわと上がってきている実感がありますが、今持っている1万円が将来も同じ価値であるとは限らないという事実も投資が必要である理由の1つです。

これらの金融資産の上昇は赤だったら増える、黒だったら減るというような偶然のゲームに強運で勝ち続けてきた訳ではもちろんありません。

続いては、資産として高い成長を続けてきた株式市場が、上がるべくして上がってきたという点について解説します。

株式市場の成長は資本主義の原則

株式市場の価値は、短期的には投資家心理を反映して変動しますが、長期的には企業のファンダメンタルズを反映して決まります。

ファンダメンタルズと株価の関係

▲ ファンダメンタルズとは企業の業績や財務状況のことであり、それらを基準に投資家が買ったり売ったりすることで株価が変化しているイメージです。

そして、株式市場(企業の集合)がファンダメンタルズを伸ばしていけるかどうかは、世界経済の成長に関係しています。

名目GDPの推移(単位:10億米ドル)

出所:International Monetary Fund

▲ グラフは、世界のGDP成長率の推移です。世界経済は先進国から新興国・フロンティアと主役を変えながら成長を続けてきたことがわかります。

大事なポイントは、ある国の成長が必ずしもその国の企業の成長と1対1で紐付いている訳ではないということです。

ある国で自動車の需要が高まれば、その一部はおそらくトヨタの自動車が買われますし、グローバルに分散された投資をすることで世界経済の成長を取り込むことができます。

また、世界のトップ企業の変遷からも、新しい価値の創出によって世界経済が成長してきた姿を理解することができます。

順位銘柄名時価総額(億米ドル)
1ゼネラル・エレクトリック4,750
2エクソンモービル3,022
3ファイザー2,902
4シスコシステムズ2,753
5シティグループ2,570
6ウォルマート・ストアーズ2,373
7ボーダフォングループ2,366
8マイクロソフト2,313
9アメリカン・インターナショナル・グループ2,282
10メルク2,159

出所:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 「マーケットの歴史

▲ 表は2000年の世界の時価総額トップ企業10社です。米国の伝統的な企業が名を連ねています。

順位銘柄名時価総額(億米ドル)
1アップル6,104
2アルファベット5,536
3マイクロソフト4,673
4アマゾン・ドット・コム3,880
5フェイスブック3,724
6エクソンモービル3,604
7バークシャー・ハサウェイ3,563
8ジョンソン・エンド・ジョンソン3,165
9テンセント2,566
10ゼネラル・エレクトリック2,566

出所:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 「マーケットの歴史

▲ こちらは2016年の世界の時価総額トップ10社です。顔ぶれはガラッと変わり、ITの発展により新たな産業が立ち上がり、革新的な製品やサービスが株式市場の成長を牽引してきました。

このように株式市場の成長の源泉はより豊かな生活を求める人類のイノベーションであり、このようなインセンティブが存在する限り株式市場は中長期的に成長していくことが期待できるということです。

世界の大富豪と投資の関係

最後に、投資と資産形成の関係をわかりやすく理解する上で、世界で最もお金を持っている人たちが何をしているのかを見ていきます。

順位氏名資産額
1位ジェフ・ベゾス1,310億ドル
2位ビル・ゲイツ965億ドル
3位ウォーレン・バフェット825億ドル
4位ベルナール・アルノー760億ドル
5位カルロス・スリム・ヘル640億ドル
6位アマンシオ・オルテガ627億ドル
7位ラリー・エリソン625億ドル
8位マーク・ザッカーバーグ623億ドル
9位マイケル・ブルームバーグ555億ドル
10位ラリー・ペイジ508億ドル

出所:Forbes “BILLIONAIRES

▲ 表はFotune誌が毎年公表している世界の大富豪のランキングです。

これらの世界の大富豪は一般の人よりも時間を掛けて働いて給料を多く稼いでいるという訳ではありません。

それぞれ自分自身が経営する企業の株式を保有しており、その価値の増加によって資産が増えています。

株価の推移:Amazon.com

出所:Googleファイナンス

▲ 世界1位のジェフ・ベゾス氏が率いるアマゾン・ドット・コムの株価の推移。消費者がアマゾンを通じて買い物をする度に、アマゾンの投資家はその収益を間接的に受け取っています。

株価の推移:Microsoft

出所:Googleファイナンス

▲ 世界2位のビル・ゲイツ氏が率いるマイクロソフトの株価の推移。個人や企業がマイクロソフトの製品やサービスを利用するようになればなるほど、企業の価値は増大していきます。

株価の推移:Berkshire Hathaway

出所:Googleファイナンス

▲ 世界3位のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社の株価の推移です。投資会社として有名な同社は、投資する企業の価値が増大すればするほど自社の価値も増大していく会社としての投資家です。

そして、私たちが企業の株式に投資をするということは企業の所有権を得るということであり、世界中の優良企業が稼ぐ利益の一部を自分のものにできるということです。

自分に企業を経営するだけのノウハウがなかったとしても、世界の才能ある経営者や優秀な従業員の労働が生み出す利益が自分のものになります。

つまり、世界の誰かが稼いだ利益を自分の利益にする仕組みを構築すること…それが株式投資の本質であり、勝った負けたのギャンブルとは全く異なります。

こうした資本が稼ぐ富というのは労働によって稼ぐ富よりも早く成長していくと言われています。いち早く投資する側に入ることが重要であり、多くの資産家はその仕組みを理解しています。

まとめ

この記事では、株価の変動に一喜一憂していると忘れがちな改めて投資の世界に足を踏み込むことの重要性について改めて整理してみました。

貯金が好きと言われる日本人は多くの金融資産を現金のまま銀行口座に眠らせていますが、これらを金融市場に動かすことで大きな変化を生むことができるはずです。

現代の日本においてはこのようなお金の仕組みを教えてもらえる機会というのはありません。

これらは完全に「知っているか、知らないか」の違いでしかないため、投資に興味を持って頂いた方は投資の世界に一歩踏み出してみて下さい。

お勧めの投資方法などについては、また改めて別の記事でご紹介したいと思います。

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