資産運用

日経平均とTOPIXのリバランス戦略について検証!結論は頑張っても効果なし!

先日、日経平均とTOPIXの比較についてブログに記事を書いたところ、ツイッターで以下のコメントを頂きました。

日経平均とTOPIXの等ウェイトポートフォリオは、リバランス効果によってパフォーマンスが向上するのではないか。

日経平均とTOPIXのリターン差が収束するのであれば、定期的にリバランスすることでパフォーマンスの上乗せが期待できます。

ポートフォリオの日本株部分のリターンを向上できればと、日経平均とTOPIXの等ウェイトポートフォリオについて検証してみました。

ご参考 日経平均とTOPIXのどちらに投資をするべきか?日本株指数への投資について解説

リバランス効果について

日経平均とTOPIXの実績値を用いて検証を始める前に、まずはリバランス効果の基本について確認しておきたいと思います。

ここで以下の2つの資産を想定します。

t+1期t+2期t+3期
資産A30%-20%10%
資産B-20%10%30%

資産Aのリターンはt+1期から順番に30%、-20%、10%、資産Bのリターンはt+1期から順番に-20%、10%、30%であるとします。

資産A:資産B=50:50でスタートしてバイ&ホールドしたリターンは14%ですが、各期末に50:50にリバランスをすると20%のリターンが得られます。

この6%のリターンの上乗せが、いわゆるリバランス効果と呼ばれるものです。

ただし、リバランスをすることで必ずリターンの上乗せが得られるという訳ではありません。

t+1期t+2期t+3期
資産A10%20%30%
資産B-10%-10%-10%

次に、資産Aのリターンが順番に10%、20%、30%、資産Bのリターンが順番に-10%、-10%、-10%と徐々に差が広がる場合を考えます。

資産A:資産B=50:50でスタートしてバイ&ホールドしたリターンは22%ですが、各期末に50:50にリバランスすると16%のリターンとなりました。

このように、良かったものがさらに良くなり、悪かったものがさらに悪くなる状況では、リバランス効果は得られません。

つまり、リバランス効果は複数の資産のリターンが最終的に平均回帰し、収束する方向に動く場合に限って有効となります。

日経平均とTOPIXの組み合わせ

それでは日経平均とTOPIXのリバランス効果について検証してみたいと思います。

データについてはYahooファイナンスから各指数の配当なしリターンを取得しています。

日経平均:TOPIX=50:50の等ウェイトポートフォリオでスタートし、定期的にリバランスする戦略のリターンを検証してみました。

リバランスバイ&ホールド1ヶ月3ヶ月6ヶ月12ヶ月
リターン8.48%8.45%8.45%8.44%8.44%
リスク17.04%17.02%17.02%17.02%17.02%
リターン / リスク0.500.500.500.500.50

期間:2009年12月 – 2019年11月

かちとり
かちとり

ぜ、全然変わらねえ・・・

結果を解釈すると、計測期間において両指数のパフォーマンス差が最も大きかったのが2009年12月の4.80%でしたが、50:50ポートフォリオに生じるウェイト差はせいぜい2%程度。

そこに多少のリターン差が生まれたとしても、全体への影響は限りなく小さくなってしまうということですね。

また、長期的には日経平均のパフォーマンスがTOPIXを上回って推移したため、リバランス効果はマイナスとなります。

最後に、シミュレーションにおいては月末に狙ったウェイトに合わせられる前提ですが、実際には基準価額や約定価格の変動によってずれが生じるためリバランス効果はさらに曖昧になります。

結論としては、日経平均とTOPIXの両方に投資をして、コツコツとリバランスしても大した効果はないということでした。

ちなみに、日経平均とTOPIXの前月悪かった方をロング(買い)、良かった方をショート(売り)する戦略のリターンはグラフの通り。

直近は日経平均の高パフォーマンスで有効性が低下していますが、過去は日経平均とTOPIXのリターンが平均回帰していたことがわかりますね。

まとめ

検証の結果、日経平均とTOPIXのリターンの平均回帰を等ウェイトに落とし込んでも、パフォーマンス差は生まれませんでした。

一方で、本当に効率的な日本株指数は何なのかと考えた時に、銘柄が分散しすぎなTOPIXと集中しすぎな日経平均のどちらも極端だと言えます。

頑張ってリバランスする必要はありませんが、指数を通じて日本株に投資をする際に、両者を組み合わせてポートフォリオを組むというのは現時点では良いアイディアなのかもしれません。

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