証券投資

原油は下げたら買うべきか?上げたら買うべきか?原油の投資タイミングを考える

原油と言えば、金に次いで個人投資家によく取引されている実物資産(コモディティ)です。

足元では新型肺炎の世界的な感染拡大を背景とした経済停滞が需要の低下をまねき、大幅に価格が下落したことで注目が集まっています。

そこで、どのようなタイミングで投資をすれば原油を有利に取引できるのか、原油の投資タイミングについて考えてみました。

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原油価格の推移

原油価格(WTI)の推移

出所:investing.com

原油価格の推移を見ると、ボラティリティが非常に大きい資産であることがわかります。

資産のボラティリティが大きいとタイミング良く投資できた時のリターンも大きく、大儲け狙いの投資家に好まれやすくなります。

過去20年では、2000年代に大幅上昇した後、2008年の世界金融危機、2015年の中国危機、2020年の新型肺炎の影響で暴落してます。

基本的に、日本の個人投資家は逆張り(下げたら買う、上げたら売る)と言われるため、こうしたタイミングで注目が集まってきました。

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投資ルール

この記事では、原油に対してはそもそも順張りの投資と逆張りの投資のどちらが相性が良いのかをシンプルなルールで検証してみました。

順張りは、月末の原油価格が過去12ヶ月の移動平均を上回って(下回って)いたら翌月に買い(売り)、逆張りはその逆です。

移動平均との比較は、シンプルながらよく利用される方法です。現在の価格をどの時点と比較するべきか明確ではない場合に、時点を平均化するという考え方に基づいています。

現在の価格を過去1年程度の価格を基準に評価することは、一般的な投資プロセスを想定しても大きな違和感はないと考えられます。

移動平均の方法や期間を変えたり、頻繁な売買を避けるためにバッファーを設けたりと、ルールを作り込むことも可能ですが、今回は戦略を作る訳ではないのでシンプルなままにします。

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投資家への示唆

結果は、グラフの通りです。

※ 限月交代による価格変化は考慮なし

下がったら買うべき、上がったら売るべきという投資家の直感に反して、原油は上がったら買い、下がったら売る方が平均的にはリターンが得られるという結果になりました。

原油をショートできない場合を考慮して、原油のロングだけ(買わない場合は現金)で同じ戦略を取っても結論は変わりません。

ここから得られる示唆として、原油は価格が下がったら反応するのではなく、価格が上がったら反応するべきだということです。

上がったら買う、下がったら売るという投資行動には心理的な抵抗がありますが、これは必ずしも悪い投資につながる訳ではありません。

その背景として、投資家は価格に影響を与える情報に即座に反応し切れない傾向(投資家の過小反応)があると言われています。

原油にポジティブな(ネガティブな)情報は、徐々に織り込まれて価格が上がる(下がる)ため、素早く投資行動を取った投資家は追随する投資家の売買からリターンが得られます。

市場は価格に影響を与える全ての情報を織り込んでいるという効率的市場仮説の立場に対して、投資家は一定の非合理性を有するという行動経済学の立場から説明されます。

こうした投資家の非合理性は、トレンドフォロー戦略やモーメンタム戦略という有名な順張り戦略が機能するメカニズムになっています。

2つ目の示唆としては、世界金融危機以降、順張りの戦略も逆張りの戦略も横ばい推移が続いており、価格だけを見て売買することの有効性が低下しているということです。

直近では、将来の世界経済や需給の変化、地政学リスクなど、何かしらの正しい見通しをもっていないと原油への投資で儲けるのは難しくなっているということですね。

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まとめ

株式のように配当を生まない原油などのコモディティへの投資は、安く買って高く売らなければリターンが得られません。

偶然か必然か、大きな変動をつかんで大儲けした人を羨ましく思うこともありますが、再現が難しい投資であることは間違いありません。

ニュースのヘッドラインに過度に振り回されることなく、資産の特徴をしっかりと理解した上で投資をしていきたいですね。

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