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アクティブファンドへの投資を検討する際には複利効果に注意しよう

Posted on 5月 28, 20215月 28, 2021 by かちとり

最近, 自分の資産運用に活かせないかとアクティブファンドのパフォーマンスを調査しているのですが, なかなか面白いです.

特に, 機関投資家向けのビジネスで名前を耳にするような外資系の有名ファンドが日本の個人投資家向けのファンドとして設定されたりしていて, 運用会社の競争も大変だなと.

とは言え, 実際にパフォーマンスデータを見てみると, 意外に思うことも多かったので, ブログにも投稿してみることにしました.

MSグローバルフランチャイズ

今回, アクティブファンドを色々と調べていて見つけたのが「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン」です.

こちらの運用戦略については, 長期の優れたパフォーマンスが有名で, 機関投資家向けのビジネスにおいても時々その名前を耳にします.

機関投資家向けでは「グローバル・フランチャイズ」という名称を用いていたと思いますが, 個人投資家向けでは「グローバル・プレミアム株式」という優良企業な感じが伝わる名称になっています.

戦略の運用哲学としては, 強固なブランドを確立しており, 収益性が高い, ビジネスを指数関数的に拡大していける企業(コンパウンダー)に長期投資をします.

戦略の運用開始来のパフォーマンスがこちら. 先進国株式が5.48倍に対して, ファンドは27.08倍と圧倒的な長期のレコードがあることがわかります.

そして, 日本の投資家向けに設定された投資信託の設定来パフォーマンスがこちら.

何と, 設定来マイナスでした.

特に, 2020年度においてはコロナショックからの回復局面においてファンドの中心銘柄である内需・ディフェンシブ銘柄の株価が著しく出遅れたため, 積み上げた超過リターンをスルスルと失ったようです.

さて, 今回の投稿のテーマは複利効果です.

戦略開始来のパフォーマンスチャートだけ見ると足元で負けてるようには全く見えないのですが, 初期に出た超過リターンの影響は複利グラフにおいてはどんどん広がっていくので注意です.

長期のパフォーマンスが良い外部ファンドを引っ張ってくるのは日本の運用会社がよくやることですので, 足元の市場環境でも運用哲学がきちんと機能しているのかは確認しておきたいですね.

それにしても年率1.98%の信託報酬は重たいですね. 株価の変動の大きさに対しては小さく感じますが, 超過リターンは毎年何十%も出るものではないので.

とは言え, 良い運用だと思います.

まとめ

今回の投稿ではパフォーマンスの複利効果についての雑感を書きました.

こうして考えると, フィナンシャル・プランナーやコンサルタントなどの仕事で, 投資家に良いファンドを紹介するというのも意外と難しいですね.

日本にも運用を棄損しない程度にコストを抑えたアクティブファンドが増えて欲しいものです.

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