資産運用

個人投資家も参考にしたい!世界の機関投資家のポートフォリオ5選

資産運用において、アセットアロケーション(資産配分)はポートフォリオのリターンを左右する最も重要な要素の1つです。

そのため、株式や債券などの資産をどのような組み合わせで保有するかという問題は、個人投資家の資産運用でも大事なポイントとなります。

しかし、最適なアセットアロケーションを決めるには経済環境の見通しや専門的な計算が必要であり、個人投資家にはハードルが高いのも事実。

そこでお勧めなのは、投資家の専門家である機関投資家が実際に運用し、公表しているポートフォリオを参考にすることです。

先日、公表された『Thinking Ahead Institute / Pensions & Investments World 300』から、世界を代表する機関投資家のポートフォリオについてご紹介したいと思います。

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GPIF

まずは日本の厚生年金と国民年金の年金積立金を運用している世界最大の機関投資家、GPIFのポートフォリオです。

2014年にGPIFはこれまでの国内債券中心であったポートフォリオから株式の割合を高めて現在のポートフォリオに至っています。

日本の投資家にとっての伝統4資産(内外債券、内外株式)のバランス型運用であり、個人投資家にも参考にしやすいポートフォリオです。

世界の株式市場における割合と比較して国内株式の割合が高いのは、少し政治的な背景も影響していそうですね。

当時の説明では、アベノミクスの成功を前提とすると日本の年金制度の持続性を考えた際に、これが最適なアロケーションとなるそうです。

ノルウェー政府年金基金

続いては、ノルウェーの石油資源による収入を将来世代に向けて運用しているノルウェー政府年金基金のポートフォリオです。

ノルウェー政府年金基金についても、ここ数年間の世界的な低金利環境によって債券の期待リターンは低いと考え、株式の割合を高めました。

現在のアロケーションは株式:債券=70%:30%であり、長期資金だからこそ可能なリスクを積極的に取ったポートフォリオです。

大規模な資金の効率的な運用についても積極的に研究を行っており、高いガバナンスで運営されている最も洗練された機関投資家の1つです。

韓国国民年金

続いては、やや知名度が落ちてしまいますが、韓国の国民年金制度の年金積立金を運用している韓国国民年金のポートフォリオです。

日本の公的年金もかつては同じように債券の割合が高く、リターンの安定性が高いポートフォリオで運用が行われていました。

このような高い債券の割合は、先進国の債券市場と比較して相対的に高い国内金利の水準を反映している可能性があります。

個人投資家にとっては、退職に向けてこのような安全性の高いアセットアロケーションに切り替えていくという1つの参考になりそうです。

ABP

続いては、オランダの公務員年金の積立金を運用しているABPのポートフォリオであり、こちらも資産運用の世界では有名な機関投資家です。

株式と債券の伝統的資産を詳細に分類している他、社債、インフレ連動債、プライベートエクイティ、ヘッジファンドなどオルタナティブ資産の活用も積極的です。

2007年の世界金融危機から10年続いた金利低下と株価上昇によって伝統資産の期待リターンは低下しており、多くの機関投資家がオルタナティブ資産に投資対象を広げています。

個人投資家にはアクセスできないような資産クラスが多いですが、このように機関投資家が何を考えて投資を行っているのかを知っておくことで、投資判断の参考になりますね。

CalPERS

最後は、米国のカリフォルニア州で働く職員の年金積立金を運用しているCalPERS(カルパース)のポートフォリオです。

数ある機関投資家の中でも最も洗練された機関投資家の1つとして名高いカルパースは、その動向に世界の資産運用関係者が注目しています。

数年前には、分散向上の観点から活用していたヘッジファンドが、高い運用報酬に見合わないと投資を切り上げたことが話題になりました。

ポートフォリオは、プライベートエクイティや低流動性資産などの活用の他、経済成長やインフレーションなどリターンの源泉をアロケーションしていることに特徴があります。

株式や債券という資産クラスはあくまでラベルであり、本来は、リターンの源泉を分散することが長期的な安定したリターンにつながります。

個人投資家としても、カルパースのこのようなポートフォリオの分散に対する洗練された考え方をぜひ参考にしていきたいですね。

まとめ

個人投資家と機関投資家では同じ投資家と言っても、運用している資金の性格からアクセス可能な運用商品まで大きく違いがあります。

しかし、個々の投資対象まで同じにできなくても、リターンに与える影響が大きいとアロケーションは参考にすることができます。

洗練された機関投資家の運用から学べることは学び、個人投資家全体の資産運用のレベルが向上していけばいいなと思います。

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インデックス投資家のアタマノナカ

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