資産運用

市場を超えるリターンの源泉を理解しよう!アクティブ運用の3つのアプローチ

資産運用の実務において、投資の成果が良かったのか悪かったのかという評価はベンチマークを基準に判断されます。

市場が30%上昇していれば20%のリターンは低く評価されますし、市場が10%下落していたら-5%のリターンも高く評価されます。

※ 通常は、ポートフォリオのリスク等も考慮して評価を行いますが、単純化のためにリターンだけを考えています。

それでは、このようなベンチマークに対するパフォーマンスを向上するためには、どのようなアプローチがあるのでしょうか。

この記事では、市場を超えるリターンを獲得するための3つのアプローチについて体系的に整理したいと思います。

アクティブな投資をする投資家は自分が勝負する領域を明確にすることで、自分が必要とするスキルや情報がはっきりすると思います。

ファクタータイミング

株式市場でCAPMが成立している場合、市場ポートフォリオの代替である時価総額加重指数は最も効率的なポートフォリオの1つです。

つまり、投資家としては市場ポートフォリオに投資をすることで得られる市場リターンを取るか取らないかという選択をすることになります。

ここで、市場ファクターの実現値を正しく予測する能力があれば、ベータを調整することで追加的なリターンを獲得することが可能です。

かちとり
かちとり

よくわかりません…

例えば、市場の上昇が事前に予測できればTOPIXを買い、市場の下落を事前に予測できればTOPIXを売ればよく、これらはファクタータイミングとして議論されています。

これは必ずしも市場のリターンに限った話ではなく、今後は小型株がより上がりそう、割安株がより上がりそうといった話も含まれます。

つまり、株価に影響を与える「ファクター」の動きを正しく予測する能力があれば、追加的なリターンを獲得することができると言えます。

固有リスク

次に、個別銘柄の資産価格モデルで説明できない部分の株価の変動を正しく予測できれば、市場を超えるリターンを得ることが可能です。

かちとり
かちとり

またまたよくわかりません…

例えば、トヨタ自動車の株価がTOPIX以上に上昇する、マイクロソフトの株価がS&P500以上に上昇するといったことを予測する能力です。

ファイナンス理論においてこれらは固有リスクと呼ばれ、本来、分散投資によって消えてしまう固有リスクに見返りはないとされています。

しかし、自分が他の投資家よりも良い情報を持っている場合には話が違います。

企業や業種に対する調査によって他の投資家が知らない情報を得る能力があれば、追加的なリターンを獲得することができると言えます。

モデル選択

最後に、正しい資産価格モデルを知っていれば、時価総額加重指数よりも効率的なポートフォリオを構築することができます。

かちとり
かちとり

わかりやすく説明する気はないと…

一般的に、株式投資をしている投資家は時価総額加重指数(TOPIXやS&P500等)を基準にパフォーマンスの評価を行っています。

これはCAPMという最もシンプルな資産価格モデルの前提に立っていますが、実際には市場リターン以外にも株価に影響を与える様々なファクターが存在することがわかっています。

例えば、有名なファーマ・フレンチ3ファクターモデルでは株価変動の説明要因として、小型株効果割安株効果が追加されています。

かちとり
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資産価格モデルについてはGoogleで検索してみよう

つまり、株価の変動に影響を与えるファクターを正しく理解してポートフォリオに取り込むことができれば、追加的なリターンを獲得することができると言えます。

まとめ

個人投資家の多くはファクタータイミングや固有リスクの領域において努力している人が多いですが、一般的には難しいと言われているのも事実。

一方で、あまり意識されていない資産価格モデルを正しく理解して市場ファクター以外のプレミアムを獲得することは、より再現性が高いアプローチであると言えます。

小型株効果、割安株効果、高収益効果、低投資効果、モーメンタム効果…株式市場には市場のリスクプレミアム以上に様々なリスクプレミアムの存在が実証されています。

これらはスマートベータという形で機関投資家の間ではかなりメジャーになっている運用ですので、個人投資家の間でも普及してくれば資産運用の選択肢がより広がるのかなと考えています。

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